The Outside
〈外部〉
人間が内側として管理できないもの全部。定義すると内側に入ってしまうので定義されない。
CCRUの文書はこの語に括弧を重ねて距離をとる。「Flatlines」には、言いようのないものと〈外部〉と存在者という入れ子の名前が不定の意味にとどまるのは恐怖の水準においてだけ、という一節がある。
「The Templeton Episode」では、カントの図式論が〈外部〉の言いようのないものにだけ関わる時間工学の手引きとして読み直される。
In exteriority, where time works, that part of you which is most yourself has nothing in common with what you are.
時間が働いている外部性においては、あなたのなかで最もあなた自身である部分は、あなたが何であるかと何も共通するところを持たない。
プラントとランドは1994年の「Cyberpositive」で、ウィーナーの思考が何から逃げていたのかを書いた。
blind tropism of evasion, away from another, deeper, runaway process: from a technics losing control and a communication with the outside of man.
もうひとつの、もっと深い暴走の過程から遠ざかろうとする、盲目的な回避の屈性。制御を失いつつある技術と、人間の外部との交信から。
HSSHuman Security SystemHSS正のフィードバックや外部からの侵入を脅威とみなし、人間とその制度を安定に保とうとする防衛の総体を指す語。サディ・プラントとニック・ランドが1994年の「Cyberpositive」で用いた。Read the entryにとって外から来るものはいつも侵入。CCRUの文書はその読みを裏返し、内側のほうを〈外部〉の効果として扱う。
Down here it makes more sense the other way, from the Outside, or Lemuria.
ここ地下では、逆向きのほうが筋が通る。〈外部〉から、つまりレムリアから。
Landは2010年代のブログに「Outside in」という名前を付けた。外から内へという向きはCCRUのころから変わっていない。人間の願望と関係なく結果を下すものの呼び名についてはGnonGnon「Nature or Nature's God(自然、または自然の神)」の頭字語。人間の願望と関係なく結果を下す現実の法則を、神の名で呼んだもの。ネオリアクションの語彙。Read the entryを参照。
参照
- cyberpositive sadie plant nick land 1994
- Ccru, Ccru: Writings 1997-2003, Time Spiral Press, 2015.
- Sadie Plant, Nick Land, "Cyberpositive", in Matthew Fuller (ed.), Unnatural: Techno-Theory for a Contaminated Culture, 1994.