Gnon
祈りを聞かない神。聞かないことが、ほぼ唯一の教義。
「Nature or Nature's God」の頭文字を逆から読んだ名前で、「Nature's God」はアメリカ独立宣言の「the Laws of Nature and of Nature's God」に由来する言い回し。誰が最初に使ったかははっきりしないけど、2013年ごろからネオリアクションのブログで広まり、Nick LandのOutside inにも同じ年から現れる。2013年7月、Landはリバタリアンの話を誰も聞かないことをGnonに感謝した。
Gnonは報いも罰も意図せず、結果を下すだけ。有神論者はこれを摂理と呼んで、無神論者は自然選択と呼ぶことができ、Gnonという名はどちらにも反対しない。Landはコメント欄で、摂理の神学に強くこだわるなら、これを無神論の立場に分類する理由はない、と書いている。
On the Outside are wolves, serving as the scourge of Gnon. Even the greatest of all imaginable God-Kings — awesome Fnargl included — has ultimately to discover consequences, rather than inventing them.
〈外部〉には狼がいて、Gnonの鞭として働く。想像しうる最も偉大な神王でさえ、畏るべきFnarglも含めて、結果を発明するのではなく、最後には発見しなければならない。
FnarglはMoldbugCurtis Yarvinカーティス・ヤーヴィンアメリカのプログラマー、政治思想家。Mencius Moldbugの筆名でブログUnqualified Reservationsを書き、ネオリアクションの源流になった。Read the entryのたとえ話に出てくる異星人の君主のこと。Landは続く段落で「エントロピーは散逸し、愚かさは罰せられ、弱い者は死ぬ」と書いた。同じ記事のコメント欄では、ある読者が、なぜこのGnonという人物を信用すべきなのか説明してほしいと書いている。
〈外部〉との関係は〈外部〉The Outside〈外部〉人間の認識や制度が内側として管理できる範囲の外にあり、そこから時間や同一性を規定しているとされる領域を指す、CCRUとランドの語。Read the entryを、統治との関係はネオカメラリズムNeocameralismネオカメラリズム国家を株式会社とみなし、株主が選んだ経営者に統治させ、住民には投票権のかわりに移住の自由を与える、というCurtis Yarvinの統治モデル。Read the entryを参照。
参照
- Nick Land, "Suicidal Libertarianism (Part D’oh)", Outside in, 2013年7月7日
- Nick Land, "Monkey Business", Outside in, 2013年11月24日(コメント欄)
- Nick Land, "Meta-Neocameralism", Outside in, 2014年3月24日
- Nature's God (Wikipedia)