A-Death
A-Death
意識の途切れを隠さずに拡げて遊ぶ架空の流行の事。典型的な利用者は15歳。
1990年代の終わりに、CCRUが噂と報道記事の体裁で書き残した用語集の定義。
A-Death. Neuroelectronic flatline, based upon Sarkonian mesh-engineering, and subculturally propagated by K-Goth activity throughout the Crypt. Micropause abuse.
A-Death。サルコン式のメッシュ工学にもとづく神経電子的なフラットライン。クリプト全域でのKゴスの活動によって、サブカルチャーとして伝播する。マイクロポーズの濫用。
中身は、CCRUの記者アイリス・カーヴァーの報告「The A-Death 'Phenomenon'」に詳しい。カーヴァーによれば、A-Deathはマイクロポーズの濫用、つまり意図的に逆転させた生体技術的記憶を没入昏睡による時間の異常と組み合わせて、感覚の穴を作り、変調し、尺度を組み替える技術。
反対派の声も入っている。自然死のためのキリスト教連合の広報担当ダグ・フラッシュリーは、これを神の法と自然の法への冒涜と呼んだ。
No one can say it isn't dangerous.
これが危険でないとは、誰にも言えません。
自然死を守る団体の声が記録されたのは、死の判定が脳波の平らな線へ移されてから30年ほどあと。報告のなかには、この団体の実在を疑う材料も、裏づける材料も見当たらない。
信奉者の側の声。
“You could describe it as the route to contemporary shamanism” suggest A-Death cultists of the cybergoth Late Abortion Club, “after all, AOL spells Loa backwards, but we call ourselves postvitalists”.
「現代のシャーマニズムへの道と言ってもいい」と、サイバーゴスのレイト・アボーション・クラブに属するA-Deathの信奉者たちは言う。「なにしろAOLを逆から綴ればLoaだからね。でも僕たちは自分のことをポスト生気論者と呼んでいる」
行き着く先はクリプトCryptクリプトネットの闇の双子とされる、デジタルの冥界を指すCCRUの用語。A-Deathの実践者やサイバーゴスが集まる場所として描かれた。Read the entry。それはつまり、すでに起き続けている小さな死を隠すのをやめる技術。これに関してはa-deathで扱っている。
参照
- Ccru, Ccru: Writings 1997-2003, Time Spiral Press, 2015.